39【跳び箱さん】
体育をするのがいやです。理由としては「友だちがおこられている」や「ど力してもあまりできない」からです。どうすればいいですか。
【回答】
「体育がいや」ということと「友だちがおこられている」ことの因果関係がよく分からず、どう回答したらよいか考えあぐねていたところ、本人が直接相談に来てくれて、状況を詳しく聞くことができました。
2つのなやみがあることが分かりました。
1つは、体育の時間に、授業への取り組む態度などについて指導を受ける子がいて、その様子を目の当たりにするのがつらいとのことでした。
他人が怒られているのを見ると自分が傷ついているように感じてしまう人は大人でもけっこういるようです。その対処法ですが、こうすれば大丈夫!という決定的なものはなかなかないのですが、よく言われている3つの方法を挙げておきますので試してみてくださいね。
①意識そらす(別の場所に視線を移す。心の中で好きな歌を歌う。楽しいことを想像する。)
②その場を離れる。
③気持ちを整理する(後で一人になった時に、自分の気持ちを振り返って整理する。「〇〇さんが叱られていて、私は悲しかった」、「自分も叱られないか不安になった」というように、具体的に何がつらかったのかを言葉にすることで、気持ちが少し楽になることがあるそうです。)
また、目の前で叱られている子を見ることで、つらく感じる子がいることを、先生方全員に知ってもらい、叱り方についても工夫していきたいと思います。
ただ、命に関わるようなことや、強く指導しなければならないことも場合によってはありますので、そうした指導をした後は、フォローができるような配慮もしていく必要があると思いました。
2つめの「努力してもあまりできない」ことですが、これは多くの人がかかえている悩みだと思います。
努力したからといって、いい結果が出るとは限りません。努力しても、なかなか思うような結果が出ないことの方が多いかもしれません。だったら努力する意味が無いと思われてしまうかもしれませんが、努力なしに成果は得られません。
成功する人は多くの場合、才能があるから成功するのではなく、成功するまで続ける努力をするから成功するのだと思いますよ。
私の体験をお話しておきたいと思います。
私の娘が小学3年生の頃だったと思います。夏休み前のある日、突然「一輪車に乗れるようになりたい」と言ってきました。どうやら学校の友達はみんな乗れるのに、自分だけ乗れないのが恥ずかしかったようです。それならば、ということで夏休み、毎朝、私が出勤する前に、娘の一輪車乗りの練習に付き合いました。
練習と言っても、娘は一輪車にまたがり、私は娘の片方の手を持って脇を一緒に歩くだけです。
娘は夏休みに早起きの習慣がつくし、私も1kmほどウォーキングできて一石二鳥だと思いました。
夏休み初日からスタートし、毎朝欠かさず一輪車の練習をしました。
すぐ乗れるようになるだろうという予想に反し、娘は1週間たっても、2週間たっても一向に乗れるようになりませんでした。私が手を離すと、たちどころにバランスを崩して、一輪車のサドル部分にいたずらに傷が増えていくだけでした。
3週間たっても、4週間たっても、全く一人では乗れず、これは夏休み中に乗れるようになるのは無理ではないかと思い始めました。
それでも、一度決めて始めたからにはやりきらねばと思い、夏休みの日課としてやり続けました。
いつしかお盆が過ぎ、夏休みも残すところあと4日となったその日、一人で5回ほどペダルをこぐことができ、私も「おっ!」と思いました。
次の日、一気に38回一人でペダルをこげました。
そしてその次の日、68回こげました。
そして夏休み最終日には156回こげました。
奇跡の4日間だと思いました。
つまり、成果の出ない36日間の積み重ねがあって、40日目に成果を出すことができたのだと思います。もし、途中でやめてしまっていたら、成果を出すことはできなかったでしょう。
こうした経験は、娘にとっても私にとっても大きな財産になりました。
やりたいと思ったことは、できるまでやる、という学びを得た夏休みでした。