43【モップさん】

 そうじをまじめにやってくれなくてこまっています。どうしたらいいですか。

【回答】

 同じ掃除場所の人が、ちゃんとそうじをやってくれなくて困っているのですね。

 解決するためには、2つのアプローチが考えられます。

 1つは表面的・物理的な方法です。担任の先生に(校長先生に言ってくれてもいいですよ)相談して、その子にまじめにやるように言ってもらうのが一番手っ取り早いですね。

 先生が見ているときにしかちゃんとやらないという時には、それぞれの分担場所を細かく決めてもらい、自分がやるべきことをきちんとやれば完結するようにしてもらいます。ちゃんとやってない人がいれば、そこだけきれいにならないので、反省の時に確認しやすいですね。

 

 もう一つは(こちらが重要であり、本質的なアプローチになります。)、掃除をする子一人一人の心を磨くために、掃除を行えるようにするということです。

 実は子供が学校を掃除するというのは、世界的に見て非常に珍しいことなのです。マレーシアを含め、世界のほとんどの子供たちは学校で掃除はしません。誰がするかというと、掃除をする専門の人が雇われているんですね。

 

 では、なぜ日本では子供が学校を掃除するのでしょうか。それは教科の学習と同等に、「特別活動」として教育活動に位置づけているからです。

 ちょっと難しい話になってしまいますが、学校の教育活動は国が定めている「学習指導要領」というものに書かれています。

 そこの特別活動のところに「社会参画意識の醸成や働くことの意義の理解」として「清掃などの当番活動や係活動等の自己の役割を自覚して協働することの意義を理解し、社会の一員として役割を果たすために必要となることについて主体的に考えて行動すること。」と書かれています。つまり感謝する心、勤労の精神、責任感、協力心などを育むために、清掃活動が行われているということです。

 

 長年こうした教育を行ってきたので、日本は安全で清潔な国になっているのかもしれません。

 日本はまったくゴミが落ちていないとは言えませんが、他の国に比べたらずっと少ないと感じます。そして仕事としてではなく、一住民として自主的に地域のゴミ拾いなどをしている方が非常に多いように感じます。まさに世界に誇れる日本の文化だと思います。

 

 こうした公共心は、日々の掃除などを始めとする教育活動の中で培われているのではないかと思います。今後先生方と協力して、子供たちがみんなそうした思いを持てるように指導していきますね。モップさんはこれからも自分の心を磨き続け、お友達にも影響を与えてくれたらうれしいです。