【投書】「ロング昼休みの参加を義務ではなく、努力義務にしてほしい。(記名あり)

【回答】

ロング昼休みは通常の昼休みの倍ほどの時間があるので、小学部では前半自由に遊んで、後半はクラスでまとまって遊ぶようにしています。その後半のクラス遊びへの参加を、「義務」ではなく「努力義務」にしてほしいということですね。

                            

ちょっと難しい話になりますが、「義務」とは何かを考えてみましょう。

辞書などで調べてみると「義務」とは、人がそれぞれの立場に応じて当然しなければならない務め(道徳上・法律上なすべきこと)を指し、多くは権利と対応しています。

日常的には「やらないといけないこと」、法律的には「法によって人に課される拘束」となりますね。

そう考えると、子供にとってはほとんどのことが「努力義務」なのではないかと思います。学校に来ること、授業を受けること、宿題をすることなど、義務として法的に強制は出来ません。全て、あなた自身のためになるのでやっておいた方がいいですよ、ということなのです。つまり今後、よりよい日本人として幸せな人生を送るためには必要なことなので、それを受ける権利が皆さんには与えられている、ととらえてくれたらいいですね。(親は、子供に教育を受けさせる義務があります。)

 

「何が何でも勉強をしたくない!」という人に、勉強させることは出来ませんし、「絶対に遊びたくない!」と言う人に、無理に遊ばせることも出来ないのです。では、やりたくないことは全てやらなくてよいのかというと、大いに問題はあります。まず、安全上の問題があります。一人だけみんなから離れて一人見えない所で過ごすことは避けてほしいと思っています。

何よりも、多くの友達と一緒に遊ぶという体験は、机上の学習では得られない重要な学びだととらえています。「遊び」とはいえ、友達同士で様々にかかわる中で、実は多様な体験や有形無形の学びを自然に得ているのです。そうしたかけがえのない機会を放棄してしまうのは何とももったいないことだと思います。そのときは「面倒だ」とか「やりたくない」と思っていたことでも、大人になって振り返ってみると、やっておいてよかったと思うことは沢山あります。これは、子供時代を体験した大人からのアドバイスだと思って耳を傾けてくれたらうれしいですね。